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■少林寺拳法は日本発祥の武道って知ってました?
 フレッシュマンウィーク(上智大学の部活紹介・勧誘をする期間)の時によく、「少林寺って、中国の武術ですよね?」と尋ねられることがあります。 昨今、テレビや映画などで嵩山少林寺が取り上げられていますが、その少林寺と「少林寺拳法」は別ものです。前者は中国発祥、 後者は日本発祥です。私たちが日々修練に励んでいるのは後者の「少林寺拳法」です。では一体、どのようなものなのでしょうか。

■それは1947年のことだった。。。
 戦後間もない1947年、開祖宗道臣によって少林寺拳法は創始されました。開祖は戦時中、17歳で満州に渡り、各派の達人から 秘技を修得しました。そして1945年、終戦を迎えることになり帰国した開祖でしたが、そこで見たのは日本の混乱でした。特に未来 を嘱望されている青少年の混乱は極めて喫緊の問題でした。
そこで開祖は中国で修得した拳技に創意工夫を加えました。誰もが楽しめるように整理・再編をし、香川県の多度津町の自宅で道場 を開き、「人づくりの行」を説いていきました。それが少林寺拳法の始まりです。
歳月は流れ、現在では登録会員150万人、世界32カ国に支部を置くまでに発展しています。

■少林寺拳法は護身術です
 修練は「基本」、「法形」、「運用法」、「演武」があります。以下に私たちが日々行なっている修練の一例を紹介します。

…基本…
体の動かし方を学ぶとこを指します。少林寺拳法においては、突き(パンチ)や蹴り、構えや体さばきです。この基本がすべての技の基礎となります。

  


…法形…
基本を正しく修得した上で、護身の拳技を学ぶ過程です。相手の動きに反応し、具体的な技のくり出し方を学ぶ修練です。
少林寺拳法では「剛法」(殴ったり蹴ったり)と「柔法」(関節を決めたり、体のバランスを利用して相手を倒す技)があります。また双方 を合わせた技もあり、多彩です。
下は柔法で関節を決めている写真です。


…運用法…
俗にいう「乱取り」です。学んだ法形をどの程度使いこなせるか実践してみる過程です。なによりも心配なのが怪我ですが、少林寺拳法では 独自に開発された防具を着用し、行なうので安全です!


…演武…
修得した法形を守者(技をくり出す方)と攻者(攻撃する方)に分かれ、互いに技を掛け合うという過程。お互いの 創意工夫により、より技術の上達を促す修行です。大会では、主にこの演武を競い合います。
  


さて、ここまで見てきて「なんだか堅苦しくなってきたぞ〜」とお思いの方も多いかもしれません。ですが、この章のタイトルにもあるように少林寺拳法 はあくまでも護身術です。つまりこんな感じです。



[出典:少林寺拳法関東学生OB会連合会(2006年3月作成、新入生歓迎パンフレット)]

日常生活で起こりうる様々な困難や危機を少林寺拳法を学べば対処できるのです。
少林寺拳法ではその他の重要な修練として、人格の形成を促す精神面での修養もあります。

■少林寺拳法の極意。それは楽しく修行すること
 ここまで読んで、「少林寺拳法の修行って実はめっちゃ厳しいのでは。。。」と思われる方がいるかもしれません。 ですが、決してそのようなことはありません。少林寺拳法の修行のあり方は「養行」とされています。養行とは 「体力に応じて技を楽しみ、術を楽しみながら修行すること」です。つまり体力差を考えない苦行は少林寺拳法 において奨励されていません。
規律正しく生活し、皆で楽しく修行を行なう、それが少林寺拳法なのです。もちろん「楽しい」と「楽(らく)」とは違い ますが。。。この修行のあり方によって、少林寺拳法は老若男女問わず、誰にでもできる開かれた武道なのです。

■初心者の方も真面目に修練すれば。。。
 大学の少林寺拳法部(大学支部と呼称されています)は、少林寺拳法連盟に属しています。 少林寺拳法は武階(主に拳技の修養段階を表す。級や段)と法階(初段以上に与えられる技と心の両方を総合した修養段階)を設けています。
初心者はまず「見習い」となり、基本と法形を中心に修練をしていきます。数ヶ月かに一度、昇級 審査が開かれ、三級、二級、一級と獲得していき、最短一年で初段-黒帯-を取得可能です。
あまりにも短い期間で黒帯が修得できることに対し、疑問を抱かれる方もいるかもしれませんが、少林寺拳法における 階級制度とは、他人と比較するものではなく、自分自身の修行の指標にすぎないのです。自身の指標が一定の 基準に達しているかどうか、それまでの道のり、努力を評価してもらう機会が昇級・段審査なのであり、修練の証が 武階や法階によって表されているのです。

  
↑黒帯を取得し、喜ぶ姿


 

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